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コラム

2015年4月アーカイブ

CMYの色補正は3本のうち2本のバーを動かす

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 ネガをスキャンするとデジカメデータと異なりかなり色被りが大きいときがある。これを補正してやるのが腕の見せ所だが、その基本原則を少し紹介する。ラボでプリントする時に教わったCMYDの基本原則、パソコンの補正でも役立つと思う。

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 まずはこの写真を見てどう思うだろうか。モニタにもよるが、緑っぽい気がする。これを色補正して健康的な肌色にしたい。

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 緑色っぽいというとマゼンダを足せば解決しそうだが、実際は二色が絡んでいる場合が多い。この場合シアンを引いて赤みを足し、マゼンダを足して緑色っぽさを解消している。

 被っている色にもよるが、3本のうち1本を右、1本を左、1本はそのままというのが原則だ。3本いじると訳が分からなくなってくる。

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 こんな感じに補正できた。これがベストかは人の好みにもよるけど冒頭の病人の様な肌色は解消された。

 先程2本をいじると書いたが、色被りで動かすバーはこんな感じだ。

青っぽい = C引きY足し

赤っぽい = C足しM引き

緑っぽい = C引きM足し

 写真ではC(シアン)M(マゼンダ)Y(イエロー)D(ダーク:濃さ)で話をするので補色の赤、青、緑については語らないが、しいて言えばC引きは赤足し、M足しは緑引きみたいなイメージになる。

 しかし実際こんな事もあるだろう。青っぽいのでCを20引いて、Yを20足した。そうしたらだいぶ良くなったが、マゼンダを5位足した方が自然な色になる気がした。この場合3本いじらないと適正な色にならないのではと思うかもれない。

 しかし既にYも足しているのでYとMを両方足すと言うことはCを引くのと同じ事なのだ。上の例の場合Cを25引いてYを15足せばMを5足したのと同じ色になる。同じ事を置き換えると下のようになる。

M足しY足し = C引き

C足しY足し = M引き

C足しM足し = Y引き

 色は奥が深く、ただでさえじっくりやっていると訳が分からなくなる。そこへ三色のバーを好き勝手に動かすと余計に分からなくなってくる。

 しかし3本のうち1本を右、1本を左、1本はそのままという原則を守って挑戦して貰うとそのうちに色という物を体が理解してくるようになる。闇雲に感覚でいじると何時までも「色」が身に付かない、ちょっと面倒でもこの原則通りにやってみよう。

CanoScan 9000F Mark II フィルムスキャン能力レビュー

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 フィルムカメラでドールを楽しむ場合、現像時お店でデータを作って貰う方法と自分でフィルムをスキャンする方法がある。お店のスキャンは手間がかからず手間を考えると安いと思う。

 しかし趣味でやる以上自分でやってみたいという人も多いと思う。そういう人はフィルムスキャナが必要になるが、「CanoScan9000F MarkII 」であれば35mm判だけでなくブローニーフィルムもスキャンできる。勿論普通の紙もスキャン出来るのでプリントをデータ化することも出来る。

 しかしネットを見ると「35mm判フィルムをスキャンするとピントが甘い」という評価もある。実際どの程度甘いのか、使い物になるのか、対策はないのか等について書いていこうと思う。

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 今回比較するのは10年位前のモデルであるが、「フィルムスキャナ」のNikonのCoolscan4を使用した。

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 「CanoScan9000F MarkII 」で2400dpiに設定してスキャンすると画像は長辺は3416pxになる。そのまま顔部分をピクセル等倍に拡大してみる。評判通り少しピンが甘い。

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 Photoshopでシャープネスをかけてみる。半径は長辺の1/1000位でいいと思う。

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改善された。

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 フィルムスキャナと比較しても遜色ない。

(フィルムスキャナのデータは初期設定でスキャンすると4331pxとなる。これを3416pxのCanonスキャナに大きさを合わせた。他の補正は行っていない。)

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フィルムスキャナNikon Coolscan4のデータ。

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CanoScan9000F MarkII 」シャープネス無

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CanoScan9000F MarkII 」シャープネス有

 この程度の大きさではシャープネスは不要と言える。「シャープネス無」でも十分くっきりした画像に仕上がっている。

CanoScan9000F MarkII Nikon Coolscan4
露出 適正 アンダー
コントラスト 高い 低い
シャープネス 甘い くっきり
一言で言うと シャープネスだけ施せばすぐに使える。紙焼きのイメージの発色。 アンダー気味、コントラストの低い画像はいじるのに適している。


★ フラットベッドスキャナならこんな遊び方も!

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付属マウントを使用せず、範囲設定を手動でスキャンするとベタ焼風のデータが作れるフィルムのデータも入るので格好いい!これもフィルムスキャナには出来ないフラットベッドスキャナならではの楽しみ方だ。

 一言で言うとホームユースで気軽に使うならCanoScan9000F MarkII 決して悪い選択ではない。作例の様にL判、2L判の紙焼きならそのまま使える。それより大きなサイズの場合はシャープネスを使用すればいいだろう。ネガ時代に同時プリントした紙焼きの発色に似ているのもCanonらしい味付けと評価できる。

 一方実際いじっていないが、コントラストが高く感じるのでスキャンデータを大幅にいじる場合は向かないかもしれない。アンダーでコントラストの低いNikonの方が大幅な補正には有利だろう。

 しかし一発でどちらが綺麗な発色をしているかというと誰もがCanonと言うだろう。写真を趣味として手軽に楽しむにはとても高性能なスキャナだと思う。細かいアラを探さずにじゃんじゃんスキャンを楽しみたいモデルだ。

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カメラのキタムラで中古カメラ&レンズを購入してみた

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 フィルムカメラが欲しくて色々探していたが、オクや知識の無い店舗での購入は年式を考えるとリスキー過ぎる。色々探していたら良さそうな製品が「カメラのキタムラ ネットショップ」に入荷していたので予約を入れて購入した。「見て気に入らなければ、購入しなくても結構です」というユーザー側からするととても有り難いサービスをレポートする。これまで他店推しだったけど、使ってみると信頼できる中古店だ。今後もお世話になりそうな予感。

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 まずは「カメラのキタムラ ネットショップ」にアクセス、「新品か中古か」「ジャンル」「キーワード」を入力する。

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 人気機種だと複数見つかると思うので「これだ!」と思う一台を選び、「予約する」をクリックする。私の場合は一台しかなかったので一択でしたが・・・。(画面はキャプチャしていなかったので別の機種画面です。)

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 ここでカメラが何処の店舗にあろうが、近所のキタムラか自分の家に配送をしてくれる。「近隣店舗へ転送してくれ、気に入らなかったら購入しなくてもOK」位は他のチェーン店でも了承して貰えそうだが、キタムラの場合自宅に配送して貰っても1週間以内なら返品できる(ただし送料はお客様負担)。

 「極上品を購入、確かに外観は新品同様だったが、実は20万ショットシャッターを切っていた」とか「傷有りと記載され、写真も掲載されていた。それを承知で購入したが、実際見てみると想像していた傷と雰囲気が異なり、これなら要らない」ということもあると思う。こんな時、往復の送料だけ負担すれば返品できるのだ。実際見に行っても交通費がかかる訳で送料負担だけで返品が可能なのは店舗で自分の目で確認出来るのと同じだ。これは凄いと思った。

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 私の場合、近くに店舗があったのでみおと一緒に実機を見に行く。

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 店舗のカウンターでは納得行くまで触れる。ところで気になるのはネットに記載されていた情報と実機の差異だ。ネットにいい事ばかり書いてある様なら信用できない。しかしネットの評価は辛口で想像していたよりかなり良かった。

ネットでの記載 実際の様子
レンズ内ホコリ多数 確かに年式相応のホコリはあるが、撮影に支障があるレベルではなく年式を考えると綺麗。
三脚取付部に傷 確かにあったが、もっと大きな傷を想像していた。かすり傷程度。
年式相応のB(並品) 年式から考えると程度の良い良品

 またこの機種は横浜から新宿に移管して貰ったのだが、店員と話すと「ネットには記載していないが、モルトが少し弱っているのが気になった」とのこと。見てみると後々交換したいが、即交換の必要は無さそうだ。数時間前に他店から移管されたばかりの製品だが、僅かな時間に自分でも確認してアドバイスしてくれる親切さも信頼できる姿勢だ。モルトは消耗品なのであまり気にしないが、基幹部分の程度が良かったので即決で購入となった。

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 現在ヤフオクの相場が送料振込料を含めると約2万円。確かにこちらは27980円だが、信頼性、程度の良さ、到着までの不安等を考えると価格以上のものが入手できたと思う。

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 こちらが購入後6ヶ月の保証書。「見て気に入らなかったら買わなくてもいいです、1万円以上なら6ヶ月の保証を付けます。」一見親切だが、製品に自信がなければ出来ないだろう。「保証が付いているかどうか」ということより「保証を付ける自信がある」商品ということが消費者にとって嬉しいのだ。

Tokina AT-X 107 DX Fisheye 10-17mm F3.5-4.5 (IF)レビュー

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 「Tokina AT-X 107 DX Fisheye 10-17mm F3.5-4.5 (IF) 」は珍しい魚眼ズーム、APS-C用ながら15-17mmの領域はフルサイズでも使える。冒頭のリンクはニコン用だが、CANON用 もある。余談だが、PENTAX DA FISH-EYE 10-17mmF3.5-4.5ED[IF] Kマウント も光学系は共同開発(工場は異なる)だ。

 Nikon用を購入したので今日は色々レビューしてみようと思う。ドール撮影には必須のレンズではないが、純正の価格を考えるとバーゲンプライスで魚眼が楽しめるので1本あると面白いかもしれない。

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 内容物は箱に本体と説明書のみ。説明書は他のズームと共通仕様のものだ。

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 外観。赤矢印の様にAF用スクリューがあるのでレンズ内モータではない。つまりD3x00系、D5x000系等入門機ではAFが効かない。しかし超広角なので被写界深度も深く(ピントの合う範囲が広い)、フォーカスエイドでピント合わせすればマニュアルフォーカスでも難なく使用できる。

 焦点距離が刻んである各画角で撮影してみた写真が下の作例だ。ここまで超広角域になると焦点距離1mmの違いで世界が変わってくる。

2.jpg 3.jpg
10mm 12mm
4.jpg 5.jpg
13mm 14mm
6.jpg 7.jpg
15mm 17mm


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 今度はフルサイズのNikon D3 に装着してNikon Ai AF-S Zoom Nikkor 17-35mm f/2.8D IF-ED (左)と比べてみた。同じ17mmでドールのスカートから上がほぼ同じ大きさに写る様に撮影してみたが、「Tokina AT-X 107 DX Fisheye 10-17mm F3.5-4.5 (IF) 」の方がより大きく像が歪み、幅広いエリアを写し込んでいるのが分かる。

 また露出はISO1600相当で1/20、f5.6と同じ数値で撮影したが、「Tokina AT-X 107 DX Fisheye 10-17mm F3.5-4.5 (IF) 」の方が少し明るく写る傾向がある様だ。ちなみに入射光式露出計で計ると1/20、f5.6 1/3だった。

★ まとめ

・珍しい魚眼ズーム

・5万円少々でズーム付、純正単焦点と比較してお得感がある。

・純正の開放f2.8と比較して0.7~1.3段暗い

・APS-C用だが、15-17mmはフルサイズでも使える。

・D3x00系、D5x000系等入門機はAFが使用できない。(フォーカスエイドを使用すればピントが合う範囲も広いので、難なくマニュアルでピント合わせが出来る。)

 紹介しておいて何だが、「このレンズを使用して撮りたい写真がある」という人以外はあまり急いで買う必要がないと思うレンズだ。ドール撮影に必須どころかどちらかというと優先順位は後でいい。普通の人はあまり使わない。

 だが魚眼独特の世界は「人と違う写真」を撮るときは時として役に立つかもしれない。またズーム故開放f値が3.5-4.5と純正単焦点の2.8と比較しても暗いし、画質も多分劣る。しかし先程書いた様にあまり使うことのないレンズだけに無理に高い純正を買わなくても1本持っているだけで「ひと味違う写真が撮る」という目標は達成できる。

 最後にこのレンズをNikon D5000 に装着して使用した作例を二つ紹介する。先述の通り入門機はAFが使えないのでマニュアルでピントを合わせて使用したが、特にピント合わせが難しいという印象はなかった。

 クリックすると長辺4000px程度の撮ったままの画像が見られるので描写力などチェックすることも可能だ。

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10mmで撮影 ISO100相当1/500、f8、WB日陰 RAWデータを現像時に補正

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17mmで撮影 ISO200相当1/400、f5.6、WB晴天

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↓は光学系がTOKINAと共同開発のPENTAX純正魚眼ズーム。レンズ構成などが同じだが、デザインも違うし工場も異なる。

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フィルムとデジタル、描写の違いを比べてみる

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 デジカメ全盛以前に活躍したフィルムカメラ。既に「フィルムカメラ」も「レコード」みたいな一部のマニアックな人向けの製品になってしまったがデジタルとは何処が違うのだろう。

 これは2003年に2001年発売のD1xとリバーサルフィルムで同時に撮影した写真だ。使用レンズに差異があり、フルサイズが出た今、APS-Cデジカメとフィルムを比べるのもナンセンスな部分がある。しかしデジタルならでは、フィルムならではの特性は今もあまり変わっていないので「どちらが高画質」ではなく「それぞれにこういう特徴がある」みたいな見方で読んで貰えると幸いだ。

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リバーサル(Fuji RDP3 (プロビア 100))
NikonF4 + AF Nikkor50mm F1.4 露出: B(シャッター速度不明)、f4

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デジタル(NikonD1x)
NikonD1x + AF Nikkkor24-120mm F3.5-5.6 露出:10sec、f4

 リバーサルは現在で言うところのフルサイズで、また単焦点レンズを使用しているので同じF値でもしっかり背景がぼけている。一方フィルターでホワイトバランスを調整するフィルムに対して切替一つでドンピシャな色を出すデジタルはかなり見た目に正しい色を叩き出している。(クリックで拡大するが、長辺4000pxオーバーの大画像なので注意)

デジタル
リバーサル
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 肌の質感。リーバーサルの方が粒状感があるがデジタルは目で見たソフビのツルツル感に近い。
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 髪の毛一本一本の表現はフィルムの方が上。しかしこれは撮像素子が大きくなったフルサイズでは互角になるのではないかと思う。
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 遠景の出発信号機。フィルムの方が階調が豊かで自然な描写。デジタルは光源中心部が白飛びを起こしている。フィルムは絞りの形が出て光の輪が七角形になっている。
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奥の光が漏れる待合室の柱。デジタルは明部と暗部の境界に特有の偽色(青い線)が現れている。フィルムは明部から暗部へ自然なグラデーションを描いている。

デジタルカメラ:D1X、ISO800、RAWモードで撮影。10M(長辺約4000px)で色調補正のみ行い出力したものを等倍のまま部分で切り取ったもの。

ネガ:ISO400で撮影したものをフィルムスキャナで長辺約4000pxで出力。コレを色調補正のみ行い等倍のまま部分で切り取ったもの。

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「撮像素子」の大きさと表現力

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 カメラの話をするとき「フルサイズ機」「APS-C機」という言葉を耳にしたことがあると思う。これは何の話をしているのかというとレンズから来た光を画像に変換する撮像素子の大きさについて語っているのだ。上の写真の緑色っぽい長方形の部品がそうだ。今回は「撮像素子の大きさ」について書いていこうと思うが、主なサイズで下の様なサイズがあり、コンパクト機用の小さなサイズでもう少し種類がある。

 撮像素子が大きければボケが綺麗で繊細な描写の写真が出来るが、機材が大きくなる、価格が高価になるなどのデメリットがある。

 逆に撮像素子が小さなカメラは繊細な表現でやや甘くなるが、機材が小型化出来、価格も手頃になる。またボケが小さくなる件は「ボケない」と書くとデメリットになるが、幅広くピントが合いどんな場所に行ったかの記録写真を撮影するときは都合が良い。

 最後の欄にフルサイズ機と今回紹介する中で最小の1/2.3型で撮り比べた写真もあるので比較してみて欲しい。

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 1・フルサイズ
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 2・APS-C
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 3・フォーサーズ
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 4・Nikon CXフォーマット
c6.jpg  5・1/1.7型
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 6・1/2.3型

c2.jpg 1・フルサイズ

 昔のフィルムカメラのフィルム一コマと同じ大きさ。さらにペンタックスのブローニー版という大きな撮像素子もあるけどスタジオ 向けという感じなので今回はこれを基準に話をする。

 勿論撮像素子は大きいので画質は綺麗、背景のボケや階調も綺麗といいこと尽くめだが、値段が普及機のAPS-Cと比較して高価。しかし技術の進歩でだいぶ値段も下がり買いやすくなった印象だ。中判を除けば「これ以上」が無いので所有欲も満たされると思う。ミラーレス機「SONY α7II」もこのサイズだ。

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c3.jpg 2・APS-C

 一眼デジカメといわれると大半がこのサイズ、最近のNikonだと数字4桁シリーズがこのサイズ。一眼独特のボケも楽しめて、そこそこ画像も綺麗、 価格がこなれているなど普及サイズだけにメリットも多い。ミラーレスの「Canon EOS M3 」やコンパクトの「Nikon COOLPIX A」もこのサイズを使っている。

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c4.jpg 3・フォーサーズ

 オリンパスやパナソニックがミラーレス一眼に使用しているサイズ。これはフィルム(フルサイズ)の1/4の大きさでフルサイズに比較してポートレートっぽい写真には不利だが、そこそこはボケる。フォーサーズのサイズとミラーレスの機構が生むコンパクトさが長所だ。

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c5.jpg 4・Nikon CXフォーマット

 Nikonのアドバンストカメラがこのサイズ。レンズを交換できる、一眼ぽいデザインだが撮像素子はかなり小さい。ボケはAPSーC、フルサイズと比べ期待出来ないが、この大きさがあれば階調はかなり豊かになる。手ぶれ補正の性能と階調の豊かさで鞄の中に常に入れて夜景撮影などにも使用しているが、作品まではいかなくても煌びやかな雰囲気は表現出来る。

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c6.jpg 5・1/1.7型

 高級コンパクト機が使用する、1/2.3型より一回り大きな撮像素子。PENTAX Qシリーズも「PENTAX Q7」からこのサイズにグレードアップして現行モデルの「PENTAX Q-S1」もこのサイズだ。若干ではあるが、繊細さや階調が向上し、広角側に有利になる。

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c7.jpg 5・1/2.3型

 最近のコンパクトカメラのほとんどがこのサイズ。また最小ミラーレスPENTAX Qもこのサイズだ。こうして比べてみると「いかに小さいか」がおわかりいただけると思う。勿論大きさだけでなく演算や単位面積あたりの情報を増やし小ささをカバーしているので単純比較は出来ないが同じ1000万画素、2000万画素と言ってもフルサイズに画質が追いつかないのは当たり前。

 このモデルは画質ではなく持ち運びやすさ、コンパクト性を評価するモデルだと思う。私的にはゴツい一眼を持ち込むと雰囲気が壊れる場所での撮影に重宝している。PENTAX Qなら何とかポケットに入れて持ち歩ける。「面倒だからカメラを持ち歩かない」ではなく「何でもいいから常にカメラを持っている」という習慣 を付ける感じ。

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■ フルサイズ機と1/2.3型で撮り比べてみた

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 ISO200相当で1/200、f4で撮影してみた。上がPENTAX Q レンズキット 、下がNikon D3Nikon AF-S NIKKOR 50mm f/1.4G で撮影したものだ。

 これ位のサイズで見ると描写の繊細さ云々より、撮像素子の大きさで背景のボケに大きな違いがある事が分かる。ボケを大きくしたい場合フルサイズの方が有利になるが、「こんな場所へ行きました」というスナップの場合背景がボケない事(ドールから背景までピントが合っている事)が悪いことではないと思う。

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 上の写真をピクセル等倍に拡大してみた。左がNikon D3Nikon AF-S NIKKOR 50mm f/1.4G 、右がPENTAX Q レンズキット だ。ピクセル等倍というと面積でパソコンモニタの4~9倍程度だ。ここまで拡大するとさすがにフルサイズの繊細な描写が勝る。

 名刺の裏に線を100本引いて下さいと言われればそれほど難しいことではないが、1cm四方の紙に線を100本というと至難の業だ。撮像素子の表現力の限界は例えるとそんな感じだが、大きさの割にはなかなか良い仕事をしているので普段使いでは1/2.3型でも十分なレベルだと思う。

レフ板を使ってみよう

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 光を反射させ被写体に当てるレフ板、これを使えるようになると写真が1ランクアップする。各サイズのドール写真やポートレートにも使用できるレフ板の使い方の基本をここで解説する。

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 一般的に用いられるレフ判。銀レフに比べ反射率が低いので自然な仕上がりになる。
 白レフで効果が期待できない光の少ない場所で使用する。反射率が高いので不自然にならないように注意。
日陰や曇天など青っぽい光源の時使用すると暖かみのある絵になる。

 レフ板は色が上の三色があるが、ドール撮影なら白があれば十分だ。銀は反射が強すぎていかにも使いました感が強く、金はホワイトバランスで補正しても構わない。

 大きさは20cmくらいから人の身長より高い物もあるが、写真は直径60cmのものを使用している。等身大バストアップ、60cmドールクラスなら全身対応できる。また重くないので片手カメラ、片手レフ板もできる。

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 上の写真と同じ約60cmサイズのレフ板だ。リンク先は白、シルバーだが、商品ページで好きな二色が選べる。また一回り大きな80cmになると下の様にリバーシブルに各色使えるレフ板も存在する。

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 買うなら2000円弱で各色入っていてハレ切り用の黒やディフューザにも使える半透明もあるので一つ持っていても損はない。

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 露出計で計測するとISO200相当で1/8、絞りf2.0と1/3だったが、一番効果の強い銀レフを当てるとf2.8まで絞れるようになった。2/3段位明るくなっている。

■レフ板の使い方

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 レフ板は写真のように上から降り注ぐ光をすくってモデルさんの顔に当ててやるようなイメージだ。光源により向きは若干変わるが、レフが当たると当たった場所は明るくなるので効果的な場所に光を向けてやる。

 また初心者に多い失敗なのだが、銀レフの方が効果が強いので銀レフを使った結果不自然な写真になることが多い。初心者は白レフで使い方に慣れた方がよい。

 あくまでも基本は白レフだ!

■レフ板無し

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 頬から下が暗くなっている。人の顔でもドールでも形状上こうなってしまうのは仕方ない。しかしここを一工夫で綺麗にしてみたい。

■レフ板あり

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 レフ板を当ててみると首筋や顔の下半分が明るくなって綺麗な写真になった。先程も書いたが、レフ板でなくても白い発泡スチロールでもいい。60cmドールなら白いコピー紙でも構わないので下から光をすくってあげると綺麗になる。

■レフ板の力が強すぎると・・・。

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 影が完全に消えたが、なんだか不自然だ。やりすぎは良くない。ファインダーや仕上がってから液晶でよくチェックしてこういう失敗の無い様にしよう。レフ板は隠し味、味が分かるまで調味料を加えてはいけないのだ、あくまでもさりげなく。

■ 1/3ドールでも使ってみよう

 今度は60cmドールを天井バウンスで撮影してみた。レフ板を使用した写真、しない写真を見比べてその効果を実感して欲しい。

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 まずは普通にレフ板無しで一枚撮影してみた。天井バウンスは上から光が降り注ぐので前髪下や顔の下半分に影が出来てしまっている。

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 白レフで適度に光をすくってやると先程影になっていた部分の明るさが確保出来た。眉毛の表情も上の写真に比べ読みとりやすい。しかし影が無くなると不自然なので僅かに影は残している。

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 銀レフを下から当ててみた。影は完全に無くなったが、不自然極まりない。等身大の作例同様程々にしないといけない。少し影が残る位が自然で丁度いい。

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周辺光量落ちとは

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 レンズについて少し詳しくなってくると「周辺光量が落ちる」とか「周辺光量落ち」なんて言う言葉を耳にすることもあると思う。「周辺光量落ち」とは何か?

 冒頭の写真はまさに「周辺光量落ち」の写真で下の2枚と同時に撮影した物だが、雰囲気が全く異なる。写真の四隅が暗くなって写真全体の雰囲気が暗くなっている。

 周辺光量落ちの起こりやすい条件として下のような事が考えられる。

1・絞りを開放絞りにしている。
2・ズームの望遠側、広角側を使用している。
3・広角レンズを使用している。
4・APSサイズよりフルサイズの方が起こりやすい。

 1の場合単純に絞りを少し絞ってやれば解消するし、2~4は現像ソフト、画像ソフトで調整する。

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 冒頭の写真は開放(f1.4)で撮影した物だが、f2まで絞るとだいぶ解消された。

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 更にf2.8まで絞ると殆ど問題無い範囲まで解消される。

 作例は「Nikon Ai AF Nikkor 50mm F1.4D」より更に古いD無しのレンズなのでそれほど画質は高くない。最新の50mmはレンズ口径も大きくなっているのでかなり改善されている。


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 周辺光量落ちを逆手にとって夕日をバックにドールをシルエットにしてみた。四隅が暗くなっている分夕暮れ前の薄暗い雰囲気が再現されている。スタジオでは逆にフィルターを使用して周辺光量落ちみたいな効果を付ける場合があるのだ。

 周辺光量落ちはレンズ等ハードの性能が届かず起こる現象。絞りを絞ったり、ソフトでの補正を考えたり、逆に逆手にとって利用したりと上手につき合っていくしかない。

ドール写真に露光間ズームを取り入れる

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 今度はスローシャッターでシャッターが開いているうちにズームリングを操作して迫力を出す露光間ズームという技法。露光間ズームも流し撮りと並んで動体を迫力ある撮影方法だ。今回はこの露光間ズームをドール写真に取り入れてみる。

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 これがその写真(ISO200、1/60、f9)。まるで自分の胸に飛び込んできてくれそうな写真だ。ではどう撮影するか。

1・スタンドにドールを立てる
2・シャッタースピードを1/60位で適正露出に設定する。
3・ズームリングを回しながらシャッターを切る。(ズームリングを回している最中にシャッターを切るので手ブレに注意する)

 成功すると漫画の集中線のような効果が出てまるで被写体が胸に飛び込んでくる様な写真になるが、失敗すると全部がブレてなんだか分からない写真になる。

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 失敗の例。像の一部は止まっているが、ブレ幅が大きすぎて不自然、音速ドールじゃないんだから効果は程々がいい(ISO200、1/25、f10)。

 流し撮り同様、納得できる写真が出来るまでは何枚かの失敗が付き物だが、成功すると動きのあるドール写真が出来上がる。諦めずに挑戦して欲しい。

ドール写真に流し取りを取り入れる

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 「流し撮り」というと動体のスピード感を表現する方法として鉄道写真やモータースポーツでよく利用される技法である。通常高速シャッターを切って動体をピシャリと止めるのが通常だが、1/60以下のスローシャッターに設定し動体に合わせてカメラを動かす撮影方法だ。動体とカメラの動きがぴったり一致すれば上の写真のように動体は止まり、背景だけが流れるスピード感がある写真になる。これを今回ドール写真で導入してみる。

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 これがその写真(ISO200、1/25、f13)。ベランダで私をからかって「捕まえられるものなら捕まえてみな!」と走り回っているつぐみの写真。ドールに動きがあると俄然一緒に暮らしているという満足感が膨らむ、ではどう撮影するか?

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 答えはこうだ。

1・フレーム外になる脚を左手で持って右手でカメラをホールドする。
2・シャッターを1/15~1/60で適正露出に設定する。(1/60の方がブレに強いので成功する確率が高いが、シャッタースピードを遅くすると背景の流れが大きくなりより迫力が出る。)
3・カメラとドールの位置関係を変えないように右から左にカメラとドールを(体全体を回す感じで)動かす。なおシャッターを切るタイミングは動かしている最中で、動かす前、動かし終えた後では意味がない。

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別アングル
 背景が単調で流し効果が低減
失敗写真
つぐみもブレている

 実際やってみると流れすぎて不自然な写真だったり、ドール自体もブレてしまったりで失敗もあるかもしれないが成功するとなかなか動きのある写真になるので諦めずに挑戦してみよう。

露出補正の基本

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 今のカメラは凄い。通常「P」モードにしておけば殆どの写真は綺麗に撮れる。私も普段カバンにカメラをいれている時はとっさのシャッターチャンスに備えて「P」モードにしている。そこそこの写真が確実に撮れるからだ。しかしカメラの頭脳も万能ではない、例えば下の様な写真の時、内蔵露出計は弱点を晒す。

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 外の反逆光下でつぐみさんを「P」モードで撮影してみた。奥の背景は目で見た明るさだが、つぐみさんは真っ黒でシルエットになってしまっている。(ISO200、f6.3、1/250)

 こんな露出アンダーっぽい写真だけど背景の明るさに露出計が引っ張られ機械的には適正露出なのだ。結果真っ黒で使い物にならないが、こういう失敗を防ぐにはまず露出計が「どういう考え」をしているか知る必要がある。カメラの内蔵露出計は基本こんな考えで露出を決定している。

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どんな写真も
こうやって混ぜれば
18%グレーになる

 今のカメラの演算はもう少し複雑なのだが、基本はどんな絵も構成している色を混ぜれば全て反射率18%のグレーになるという発想。絵を構成している全てのドットの平均が反射率18%のグレーになる様な明るさに露出を設定するのだ。

 通常の撮影ではこれが正しく、たいていの場合は適正露出となる。しかしこの演算では背景が明るい場合被写体は露出アンダーに、背景が暗い場合は被写体が露出オーバーになる。

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黒いボード
白い壁

 露出計は全てを反射率18%のグレーにしようとしていると書いたが、もう一つ実験をしてみる。白い壁紙と黒いボードを「P」モードで撮影してみたが、同じ様なグレーに仕上がる。ついでにいうと先程のカラー写真を混ぜたグレーにも近い。これがカメラの露出計の思考なのだ。

 そこでその露出計の特性を理解して露出補正で綺麗な写真を撮影するにはどうすればいいだろうか。

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 これは自分の家のベランダで撮影したものだが、こんなシチュエーションでは内蔵露出計より通常2段くらい露出をオーバにしたところに適正露出がある。2段というとf6.3、1/60となるが、少し引き締めたかったのでf値を1/3絞りf7.1とした。今回は屋根付きの場所なので2段だが、完全な外であれば1段オーバ付近に適正露出がある。(ISO200、f7.1、1/60)

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白バック(1.3段オーバ)
黒バック(1.3段アンダー)

 カメラの露出計が苦手な絵としてこんな背景も苦手だ。白バックは1~2段オーバ、黒バックは1~2段アンダー付近に適正露出がある。オートに頼らず露出補正をしよう。

 応用として外撮でも一面雪の環境下では1~2段オーバ付近、光の少ない場所での夜景はアンダー気味の所に適正露出がある。

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 反射率18%グレーと言えば、こんなグレーカードという物が存在する。通常一般の人には必要がない物だが、フィルムカメラの露出計測やデジカメの厳密なホワイトバランス計測では必須。プロ向けツール。

カメラの露出とは

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 写真の明るさは入ってくる光の量によって決まる。単位時間に入ってくる光の量を決めるのがレンズの絞り、そして光が入ってくる時間を決めるのがシャッターだ。このシャッタースピードと絞りの組み合わせを露出という。こう書くと分かったようで更にわかりにくくなるかもしれない。

 そこで上の写真のように容器に水を入れるシーンに写真を例えてみよう。容器一杯に水が入った状態が適正露出とする。水道の蛇口が絞りだ。そうするとシャッタースピードは蛇口を開いている時間ということになる。

 水道の蛇口を少しだけ開いて時間を掛けて水を貯めても構わないし、蛇口をめいいっぱい開いて短時間で水を貯めても構わない。容器一杯の水が適正露出、溢れたら露出オーバ、半分くらいしか入っていなければ露出アンダーだ。カメラの光も全く同じ考え方。

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 カメラの露出(シャッタースピード、絞り)はモニタを見ながらダイヤルで決定する。操作方法はカメラの取扱説明書を見て欲しい。一般的に+側に表示されればオーバー、-側に表示されればアンダーだ。ゲージを参考に適正露出に設定する。

■ 絞り値とシャッタースピードの関係

 先程水の例えで「水道の蛇口を少しだけ開いて時間を掛けて水を貯めても構わないし、蛇口をめいいっぱい開いて短時間で水を貯めても構わない。」と書いた。これはカメラにも同じ事が言える。絞りを絞って(入ってくる光の量を少なくして)長時間シャッターを開いていても構わないし絞りを開いて(入ってくる光の量を多くして)短時間のシャッターで終わらせてもいい。

 例えばシャッタースピードが1/125秒、絞り値8で適正露出となった場合、下の様な組み合わせでも全て適正になる。f値が1.4(√2)倍となるとシャッタースピードの分母は1/2になる(シャッターの開いている時間が倍になる)。

絞り
f4
f56
f8
f11
f16
f22
f32
シャッタースピード
1/500
1/250
1/125
1/60
1/30
1/15
1/8

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 1/60、f7.1の時の写真が左、そこでシャッタースピードを1/15と2段落とし、その分絞りをf14と2段絞って撮影した写真が右。シャッタースピード、絞りの値が変わっても入ってくる光の量が同じなら写真の明るさは同じになる。

 しかし鋭い方は気づいたかもしれない、奥の建物のピントの合い方が異なっていることに。背景のピントは絞りの値が大きな影響を及ぼす。絞りについてはこちらに詳細を記載したので参考にして欲しい。

絞り
f3.5
f5
f7.1
f10
f14
f20
シャッタースピード
1/250
1/125
1/60
1/30
1/15
1/8

 どの組み合わせでも同じ明るさの写真になるのは先程と同じ。

■ 露出オーバー、アンダーとは

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 先程の写真が適正露出の写真とするならこの2枚の写真は露出を間違えた失敗写真となる。左がシャッタースピードを1/15とした2段オーバーの写真、右がシャッタースピードを1/250とした2段アンダーの写真だ。

スピードライト(ストロボ)の「ガイドナンバー」とは

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 GNナンバーとはスピードライト(ストロボ)の発光量を表す数値で、ガイドナンバーの大きなスピードライト程発光量が多い。スピードライトを選ぶ際の性能を比較するのに使われる。

 ところで「Nikon スピードライト SB-910」がGN34で44,380円、「Canon スピードライト 600EX-RT」がGN60で49,770円(価格は執筆時現在)。数字だけを見るとずいぶんNikonはスペックが低いなと思ってしまう。これは両者のGNの記載条件が違うからなのだ。

 Nikonは昔ながらの照射角が35mmでの記載となっている。対してCanonは最大値を記載している。例えばNikonの場合Canon式で書くとGN56となり、逆にCanonをNikon式で書くとGN36となりほぼ互角だ。

 同様にドールファンにオススメのスピードライト「Nikon スピードライト SB-700」は320EXと同じ条件ではGN31、430EXと同じ条件ではGN37となる。

 この様にメーカにより同じ単位でも条件が異なる書き方をしていると比較対照に困りそうだが、実際NikonユーザはCanonのスピードライトを使用しないし、逆も同じ。自分のカメラと同じメーカの中で選択するのでこれはこれでいいのかもしれない。単純にメーカーが同じもの同士なら数字の高い方が性能が高く、数字が倍なら光の届く距離も倍と考えて良い。

 ところで現在は自動調光やディヒューズ、バウンスを多用するためにあまり用いられなくなってしまったが、このGNは自動調光機能が現れる前には撮影時大切な数字だった。GNが分からないと写真が撮影できない位。

 GNという数値はISO100の時、光の到達距離とf値を掛けた数値になっていた。数式にするとこうだ。

GN=距離(m) X f値

 例えばGN40のスピードライトを使用して5m先の被写体を適正露出で撮影する場合、40を5で割ってf値を8にすれば適正露出になるというように使った。ISOが倍になるとGNは1.4倍にISOが4倍になるとGNは2倍になる。現在はこんな計算を撮影前にする必要のない自動調光のおかげでGNは撮影時に必須の数値からスピードライトの性能を表す数値になった。

天井が白くない部屋を天井バウンス仕様にする

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 天井バウンスはストロボの光を柔らかく、自然にする技法の一つである。クリップオンストロボの光を上に向けて発光するだけなので簡単な上に効果が高いので多用する技法だが、一つ問題がある。それは「天井バウンスは天井が白くないと使用できない」ということだ。

 不幸にして今住んでいる家の天井が白くない場合、悲観することなく白い紙を貼ればいい。これだけで天井バウンス対応の天井になる。

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 白い紙と言えば代表的なものとして模造紙があるが、大きなポスターの裏とか白い紙なら何でもいい。また白い紙を貼る範囲だが、ストロボ光を飛ばす部分だけでいい。一部屋分丸々覆う必要はない、写真のようにあくまでも使う部分だけでいい。また紙はシワがあったりしても構わない、機能的には貼ってあればいい位のラフさだ。

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 撮影してみると天井バウンスらしい柔らかい光になった。もし天井色と同じ色被りをするようなら白い紙の外に光が飛んでいるので白い紙の面積を増やしてやればいい。

ISO感度とは

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 デジカメにはISO感度という調整機能がある。これはフィルム時代からカメラをやっている人には馴染みのある数字で「フジカラー400」なんて数字が記載してあった。なんで100、200、400、800なのかは分からないが数字が高くなるほど高速でシャッターが切れる。

 例えばISO400の時1/125が適正なシャッター速度の時、下の表のようになる(絞り値が変化しない場合)。

ISO
100
200
400
800
1600
3200
6400
シャッタースピード
1/30
1/60
1/125
1/250
1/500
1/1000
1/2000

 冒頭の写真のように駅などで撮影する場合、ストロボ撮影は厳禁だ。(係員の目が眩む為)かといって三脚を立て大々的に撮影も迷惑。そんな時ISO感度を上げれば手持ちで撮影できる。冒頭の写真はISO800相当で1/80、f4.5で撮影した。ISO100相当になると1/10で手ブレの確率も増えてしまうだろう。

 それではISO感度が高い方が手ブレしないならいつもISO6400で撮影したらいいのではと思うかもしれない。しかしスローシャッターを切りたい、絞りを開けたいなどISO感度が高いことがネックとなる場合がある。またISO感度が高いと画質が荒くなる。

 ここにISO200と6400で撮影した写真を並べてみた。半身写真ではそれほど違いが分からないかもしれない。しかし右目のちょっと影になった部分を拡大してみると違いは歴然、6400の画像の方がノイズが多い。半身写真もクリックすると大きな画像になるので確認してみて欲しい。

ISO200
ISO6400
i2.jpg i3.jpg
i4.jpg i5.jpg
ISO200
ISO6400

 小さい写真ではあまり差がないがトリミングしたり、露出補正をパソコンでした時このノイズがやっかいになる。できるだけISO感度は低い方が綺麗な写真になるのだ。

作例(Nikon D3Nikon Ai AF Nikkor 85mm f/1.4D IF で撮影(冒頭写真除く))

まとめると

ISO感度が高いと
高速でシャッターを切れるが、画質が落ちる

ISO感度が低いと
画質は綺麗だが、シャッタースピードが遅くなる

という感じだろう。実用感度としては現在はISO100~1600位まで、それ以上は緊急用と考えておいた方がいい。

お薦めメンテナンス用品

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 カメラのメンテナンスには「ニコンクリーニングキットプロ」があればボディ、レンズからイメージセンサまで全て用が足りる。あとは必要がないのだが、その他うちにあるメンテナンス用具と最低限の注意事項についてここでは解説する。

 レンズ掃除のとき「クロスで拭く」前にしなければならないことがある。それは何か?答えは「ブロアで表面を吹き飛ばすこと」だ。例えば砂状の物が付着していた場合、そのままクロスでこすってしまったらヤスリをかけたようにレンズに傷が付いてしまう。そこで順序として必ずブロアで吹く作業を最初にしなければならない。

1・ブロアで表面の埃を吹く。
2・クロスでレンズ面を拭く。

 この順序で実施すれば問題はない。またレンズ前面には保護用のフィルターを装着していると思うが、この面はクリーニング液を付けたクロスで拭いても構わない。しかしレンズ本体のレンズ(後方のレンズなど)は基本的にブロアで吹きとばすだけが良い。つまり触らない、汚さないを心掛けるのが一番だ。レンズ交換の時も素早く、手で触れないように注意しよう。

 なおここで1のブロアだが、缶のエアを吹き出すタイプは止めた方がいい。気化しない液体が付着したら大変面倒なことになる。ゴムのブロアでやれば多少面倒だが、圧が強すぎて部品を壊す心配もなく結果的に安心。

ニコン ニコンクリーニングキットプロ ニコンクリ-ニングキツトプロ ニコンクリーニングキットプロ
 ニコンサービススタッフのノウハウが詰め込まれたCDは一見の価値あり。このCDだけでも7000円の価値がある。あとはオマケか・・・。こちらで詳しく解説している。
無水エタノールP 500ml【HTRC3】 無水エタノールP 500ml【HTRC3】
 クリーニングキットを使用するときにアルコールは必須、1本買っておこう。イメージセンサの他、レンズやフィルターの清掃にも使える。

 基本上二つでメンテナンスは不自由しない。キットに全て入っているし各部の清掃方法も全てCDに動画が入っている。

KING カメラクリーニング用品 ブロアブラシ 大 73057 KING カメラクリーニング用品 ブロアブラシ 大 73057

 クリーニングキットにもブロアは含まれるが、刷毛付きも欲しかったので別途購入。カメラの清掃の他、ドール、フィギュア、鉄道模型の埃取りにも威力を発揮している。

KA-32 セーム皮(S)ベージュ KA-32 セーム皮(S)ベージュ
 クリーニングキットに含まれる布で十分だが、カメラボディを拭くのに使用している。汚れても手洗い後日陰干しで繰り返し使える。

 しかし個人的好みで私の家の場合この様な物を持っている。特にブロアはドール、フィギュア、鉄道模型の埃を払うのに最適なのだ。ドールカメラマンしか使わないもう一つのブロア使用方法。

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 プシュ~とエアを吹きかけたり、刷毛でなぞって埃を綺麗に払ってあげましょう。

撮影時は多角的に色々なアングルで撮影してみよう

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 ドールを撮影するとき、一度ポーズを決めたら、折角なので色々な角度から撮影してみよう。右から、左から、ハイアングル、ローアングル、アップ、引き・・・と色々撮影してみると面白い写真が撮れる時がある。1枚だけ撮影して満足してしまうと自分の発想の殻から抜けられず似たような写真になってしまうので大変勿体ない。実はプロも1枚の写真を作るためにたくさんの写真を撮影している。1枚撮影して納得するのではなく、何枚も撮影してその中から納得の一枚を取り出そう!

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 ホテルでの一コマ。丁度オリンピックの時期だったのでガウンに着替えたえあがオリンピック中継に夢中になっていたのでそれを撮影してやろうとまずは1枚。しかしこんな写真なら部屋でも撮影できる、服を着替えて旅先で撮影している雰囲気が欲しい・・・。

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 そこで壁のハンガーに掛けた洋服をフレーミングしてみた。これで服を着替えて(しかもリュックがあるので外出先)みたいなストーリーになったが、写真としてはイマイチ。何が言いたいのか分からない写真だ。

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 そこで思い切って最初の発想を捨て、横からフレーミングしてみた。画面も安定感があるし、服や時計もきっちり写っている。旅先で夜遅くまでオリンピック中継に夢中になっている写真が出来上がりだ。

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 上の写真を少しカメラを傾けて雰囲気を変えてみた写真。時々こんな意識的に傾けた写真を加えると変化があって面白い。しかし多用すると「まっすぐ 撮れないんですか?」と技術力を疑われたり、くどい、ワンパターンと嫌われる。上と同じレンズだけど奥行き感が変わった雰囲気の違う写真になるが、傾けた意味が無い。私的には一つ前がベストショットだ。

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反対側に廻ってみたり・・・

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 横に廻ってハイアングルで撮影してみたが結果はイマイチだ。やはり先程の写真がベストショットだ。しかしドールの位置は一切変わらずカメラアングルだけでこれだけ違う写真が 撮影できるのがご理解頂けたかと思う。これに縦位置、横位置、アップ、引き等のバリエーションを加えると同じ場所で同じ物を何枚撮っても同じカットが無くなる。こうなると家に帰って写真をネットに公開する時などどれにしようかなと写真を選ぶのも楽しくなるのではないだろうか?

 どれだけのアングルを思いつくかは撮影する人の「引き出しの多さ」と言うことになるだろうけど色々撮影してみる、グラビアなどを見てこんな写真を撮影してみたいなどと研究するのも面白いかもしれない。あと前からドールを撮影する時、カメラの位置によって同じドールでも表情が違ったりするのでそ んな違いも撮り分けると更にバリエーションが増えるかもしれない。

 また二次的産物でこうやってたくさん撮影することは撮り漏れのリスクを回避できる。例えばメディアへの書き込みエラーなどはその場で気付かないかもしれない。しかしこうやってたくさん撮影しておけば1枚エラーが出ても、他の写真で思い出は残せる。沢山撮影することはアングルの引き出しを多さを増やすだけでなく、写真をきっちり残すリスクマネジメントにもなっているのだ。

三脚が無くても大丈夫?手ブレを防ぐ小技集

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 スローシャッター使用時手ブレを防ぐにはがっちりした三脚が有効だが、旅先などで撮影したい時十分な性能の三脚がない場合がある。しかし最低限の写真は残したい、そんな時役に立つ手ブレ防止のテクニックを紹介する。

1・台を利用する
2・手すり等を利用する
3・連写を活用する
4・セルフタイマーを使用する

1・台を利用する

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 撮影時に台になる物があればそれを利用しよう。写真のようにレンズの角度は下に小物を詰め込んで調整する。写真はレンズキャップと櫛だが、なんでもいい。こんな感じで固定できれば簡易三脚になる。しかし固定が十分ではないのでシャッターは後述のセルフタイマーを使用した方が確実。

2・手すり等を利用する

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 台になる程の物はないが手すり等がある場合はそれを利用して写真の様に構える。通常レンズ下を支えている左手で手すりにカメラを押さえつけ固定している。普通に構えるより数段シャッター速度を稼げる。

3・連写を活用する

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 手ブレが発生する原因の一つにシャッターの押下がある。シャッターボタンを指で押し込む瞬間にカメラをブラしてしまうのだ。そこで連写モードに切り替え数枚シャッターを切ると最初の1枚はブレているが2枚目以降が成功する確率が高い。手ブレ限界速度の1~2段遅い速度なら救済できる可能性がある。しかし体を微動だにしない時間は長く続かない、枚数にして3~4枚が限界。4枚撮影すれば2、3枚目に使えるカットが撮れている可能性が高い。

4・セルフタイマーを使用する

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 十分な性能の三脚がない、シャッターリモコンも無い、1の様な手段でカメラを固定した場合などカメラが不安定な場合シャッターボタンを押した瞬間にカメラ本体をブラしてしまいブレた写真になる場合がある。これを回避する方法にセルフタイマーがある。

 セルフタイマーは記念撮影用などに使うボタンを押してから10秒前後でシャッターが切れる機能。これを使用すればシャッターボタンを押した瞬間にカメラがブレても10秒の間にカメラのブレが止み綺麗な写真が撮影できる。しかし動いている物は10秒後にはどこかに行ってしまうので動体には使えない。しかし動かないドールの撮影には覚えておいて損はないテクニック。

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 旅先なので性能の低い三脚を使用した。露光時間は約4秒。そのままシャッターを押すとご覧の様に手ブレが発生した。

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 セルフタイマーを用いてあげることによりブレのないクリアな画像に。

 Nikonのカメラならリモコンがオプションとしてあるのでそれを利用するとシャッターチャンスを逃さず撮影できる。「走ってきた車や電車がこの位置に来たらシャッターを切ろう」みたいな時確実なシャッターチャンスが得られる。

機種 リモコン
D610・D600・D7100・D7000・D5300・D5200・D5100・D5000・D3200・D3000・D90・D80・D70S・ D70・D60・D50・D40X・D40・U2・U・ライトタッチズーム用・Nikon 1 V2・Nikon 1 V1・Nikon 1 J2・Nikon 1 J1・COOLPIX A・COOLPIX P7800・COOLPIX P7700・COOLPIX P7100・COOLPIX P7000・COOLPIX P6000 Nikon リモコン ML-L3
Nikon リモコン ML-L3
D4※、D3シリーズ※、D800シリーズ※、D700※、D610、D600、D300シリーズ※、D7100、D7000、D5300、D5200、 D5100、D3200、D3100、COOLPIX Aなどの10ピンターミナル※またはアクセサリーターミナルを装備したカメラ

※ 付属のWR用変換アダプター WR-A10 が必要。D4、D800シリーズ以外の10ピンターミナル搭載カメラ(フィルムカメラを含む)は、半押し・レリーズのみ使用可能(D1、D1H、D1X、D100〈+ MB-D100〉を除く)。
Nikon ワイヤレスリモートコントローラーセット WR-10
Nikon ワイヤレスリモートコントローラーセット WR-10

 上段のリモコンは実売1500円程度、下段のワイヤレスは10000円少々。入門機にはリモコンが使えるが、中級機以上は使用できない。中級機以上はこうしたオプションにもコストが掛かる場合がある。

夜景をバックに綺麗な写真を撮ろう

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 夜景は昼間の写真とイメージが一変する。綺麗なイルミを見ると是非「ドールとの想い出の一枚」を撮影してみたいと思うだろう。ここでは夜景撮影についての注意点を作例を紹介しながら紹介する。

1・ストロボを使用しないで撮影する
2・ストロボを使用して撮影する
3・夜景撮影の留意点

1・ストロボを使用しないで撮影する

ホワイトバランス:オート
ホワイトバランス:晴天
1.jpg 2.jpg
ISO800、1/20、f2.2、「P」+1.0
ISO800、1/25、f2.5、「P」+1.0

 ストロボを使用しないで撮影する時はホワイトバランスと露出がキモだ。作例ではホワイトバランスを「オート」と「晴天」で撮影しているがホワイトバランスを変えるだけで別物の写真になる。どちらがいいかは好みだろうが、一言で言うと「オート」で撮影すると正しい色、「晴天」で撮影すると雰囲気がある写真という感じだ。

 露出はイルミをバックに夜景という場合カメラの露出計が指す数字よりプラス側に適正露出がある。作例はどちらも露出補正を+1.0に設定してプログラムモードでスナップみたいに撮影したもの。ドールは適正露出、背景はオーバー気味で煌びやかな写真が出来上がる。

2・ストロボを使用して撮影する

 ストロボを使用するとドールは適正露出になるが、通常「P」「A」モードでストロボをONにするとシャッタースピードが1/60に固定される。通常のズームレンズだと絞りをめいいっぱい開けてもf4程度なので背景が暗くなってしまう。モードを「M」に切り替え何処までシャッター速度を落とせるかがキモになる。

3.jpg 4.jpg
ISO800、1/15、f8
ISO800、1/8、f5.3(開放)

 左の写真、こんな写真を撮影する為に時間と金をかけて撮影に行ったのかと言うような残念な写真。f8と絞っているとはいえ1/15でも背景は真っ黒、イルミの綺麗さが表現できていない。開放値f4のズームレンズを使用して「P」モードで撮影ても同じ様な写真になってしまう。

 そこで右の写真の様にシャッタースピードを落として更に絞りを開いて再度撮影してみた。明るさ的には2段分明るくなっている。左の写真よりだいぶ明るくなったが、もう一息。

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ISO800、1/4、f5.3(開放)

 そこでシャッタースピードを更に一段落として1/4としてみたところ良い感じになった。

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ISO800、1/4、f5.3(開放)

 折角ストロボを装着したので冒頭の写真と似たような写真も撮影してみた。冒頭の写真は単焦点、この写真はズームなので背景のボケ具合は異なるが、ストロボを使用すると「背景は雰囲気があり被写体は正しい色の写真」となる。またストロボを使用するとピントがかっちり出た写真になる。この辺は好みの問題だがストロボ使用の有無でイメージの異なる写真となる。

 作例の写真は外部ストロボをTTLオートで発光させたもの。ストロボはそのまま使用すると発光面積が小さく不自然なテカりが発生するのでディヒューザーの使用をお薦めする。

ハクバ写真産業 クリップオンストロボディフューザー 2WAY L DSD-CL2L
ハクバ写真産業 クリップオンストロボディフューザー 2WAY L DSD-CL2L

 内蔵ストロボの場合下のような物がいいだろう。

Kenko ストロボアクセサリ ストロボディフューザー 「影とり」 SDF-26
Kenko ストロボアクセサリ ストロボディフューザー 「影とり」 SDF-26
エツミ ストロボアクセサリー ポップアップストロボディフューザー(3色入り) E-6217
エツミ ストロボアクセサリー ポップアップストロボディフューザー(3色入り) E-6217

 ディヒューザーを持っていない場合、コピー用紙で代用してもこの様に同じ効果がある。

3・夜景撮影の留意点

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 夜景撮影での留意点はただ一つ、スローシャッターを多用するので手ブレに注意すること。手持ちだと相当の確率で失敗する、出来ればしっかりした三脚で固定して静かにシャッターを押すこと。リモコンなどでカメラに触れずにシャッターを押せれば安心、リモコンがない場合この様にセルフタイマーを使用する手もある。

効果抜群、0円&お手軽ソフトフィルター

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 ソフトフォーカスやフォギー効果の写真もたまにはあると面白い。いつもこんな写真ばっかりだと飽きるけど何枚かの写真の中にこういった写真を加えるとア クセントにもなる。こんな写真はフィルターを使うことで簡単に撮影出来るが、今回はフィルターを使用せず、パソコンの画像加工もなしで挑戦する。ではどうやって撮るのか?

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 正解はこれだけだ。息で曇らせると霧がかかった雰囲気が再現出来る。またこの曇りは時間の経過と共に無くなるので効果の大小は息を吹きかけてからの経過時間で調整する。ここでの注意点はをいくつか。

1・こんな事するしない以前にレンズは汚れたり、傷が付くと高くなるので前面に「ニュートラルカラーフィルター」を装着しておくこと。息を吹きかけるのはこのフィルターにした方がいい。直接レンズの前玉に息を吹きかけるのは汚れを除去しにくいのでオススメしない。

2・息を吹きかける時にツバを飛ばさない様に注意(w

3・前面が曇るとオートフォーカスが効かなくなる事もあるので、あらかじめ三脚に固定してピントを合わせた後息を吹きかける方が楽。またオートフォーカスが暴走しない様にピントを合わせたらオートフォーカスはオフにするか、フォーカスロックを活用する。

4・息を吹きかけたらファインダーで覗き、いい感じになったらシャッターを切る。

の様な順序で作業する。

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 普通に撮影した写真はこんな感じ。ピントもきっちり合ったありふれた写真。

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 まだ曇りが多い時にシャッターを切った例。効果がわざとらしく失敗だ。

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 やはりこれ位がさりげなくていいと思う。少し効果が弱いかなという程々のラインが綺麗に仕上げるコツ。

 これは結婚式場に出入りしている時に先輩に聞いたテクニック。「プロなんだからちゃんとフィルター使えばいいじゃん!」と思うかもしれないけ どフィルターをねじ込む作業というのは色々危険を伴うのだ。一番は着脱の時手が滑って落としてしまうこと。「静かな教会&厳かな雰囲気の中響き渡る物の落下音!」は絶対やってはいけない失敗の一つ。で考え出されたのがこの簡易フィルター。ブーケや窓際の新婦さんを撮影する時ちょっと使ってあげると喜ばれた。愛しのドールにも使ってあげると喜ばれるかも。

ドール者視点のNikonD3300、D5300性能比較

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 NikonD3300、D5300は共に初めての一眼レフに相応しい入門機であると同時にしっかり高性能。ドール撮影なら十分なスペックでありながら軽量コンパクトとこの機種を選ぶメリットも多い。

 しかしこのクラスのカメラを買おうとするとき、この二機種どう違うの?という疑問も出てくる。カタログを眺めても最終ページの細かい文字列から違いを見つけだすのは面倒だ。そこで今回主な違いを抜き出して表にしてみたので参考にして欲しい。

Nikon D3300 18-55 VR IIレンズキット
Nikon デジタル一眼レフカメラ D3300 18-55 VR IIレンズキット ブラック D3300LKBK
Nikon D5300 18-55mm VR II レンズキット
Nikon デジタル一眼レフカメラ D5300 18-55mm VR II レンズキット ブラック 2400万画素 3.2型液晶 D5300LK18-55VR2BK
画素数 2416万画素
画像処理エンジン EXPEED 4
最高ISO 12800
AF測距点 11 39
視野率、倍率 95%、0.85倍 95%、0.82倍 
連写 5/秒  3/秒、5/秒 
TTL測光 420分割 2016分割
背面液晶 3型TFT液晶 3.2型TFT液晶
(バリアングル付)
重量 460g 530g
Wifi
GPS
 オートブラケッティング  無 有 
 露出設定ステップ  1/3 1/3、1/2選択可能 
 動画用内蔵マイク  モノラル ステレオ

 基本性能は全く同じ、兄弟機種と言える。撮影した写真のクオリティはどちらも変わらない。

 D3300のメリットはそれ以外にパノラマ撮影が出来る、撮影のHow toを液晶モニタに表示する「ガイドモード」が搭載されている、バッテリー満充電での撮影枚数がD5300と比較して100枚程度多い等が挙げられる。初心者には重量、ファインダ以外にもD3300を選ぶメリットがある。下の動画は「ガイドモード」の解説ビデオだ。

 逆にD5300のメリットは露出制御のシーンモードが夜景、パーティーなどD3300にはないものが多数ある。また視度補正の幅が少し多い等がある。

 初めての一眼レフ、右も左も分からない人用の一眼レフという位置づけのD3300、本格モデルの廉価版という位置づけのD5300、どちらドール撮影に適しているだろうか。

 もちろん高性能なのはD5300だが、こちらの撮影が終わるまで待ってくれる心優しい「ドールを撮影する」という目的に絞ればD3300で撮影出来ない理由が見つからない。D3300で十分だと思う。

 もし予算に余裕があってD5300、更に最新のD5500や上級機種を購入するならそれはいいと思う。高い料金はその分性能に反映されている。しかし予算的に「D3300しか無理!」というなら上等、D3300でもドール写真なら十分に対応出来る。そうNikonならね!むしろ数年後次のカメラを買うまでにD3300の能力をフルに発揮出来るか自問した方がいい位だ。入門機といえども今のデジカメはそれ位高性能なのだ。

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何故プロは高いカメラを使うのか?

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 先日「Nikon D3300など入門機でもドール撮影は十二分に楽しめる」という記事を書いたが、 やはり「プロみたいな写真を撮影するには高いカメラが必要」とか「高いカメラを購入すればプロみたいな写真を撮影できる」と考えている人には眉唾だと思うので 「何故プロが高いカメラを使うか?」を書いてみようと思う。そうすればいたずらに高い機種が要らないと分かってもらえると思う。

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 Nikonのハイエンド機は50万オーバ、入門機のレンズキットの10倍以上の価格。数年でモデルチェンジして価格が下落することを考えると趣味で使うには贅沢?

 私自身、ドールと一緒に楽しむ旅行なら絶対D3は持っていかない。理由は重たいからw。やはり楽しんで撮影する事に重きを置いたらD5000の機動力は何よりの魅力なのだ。

■ 自分を守るため(1)ハッタリ編

 カメラに少し知識のある人なら高い安いはカメラ本体を見れば分かる。高いカメラは大きくてずっしりしている。これは結婚式会場で感じたことだ が、親族の年配の人にはカメラが趣味で高いカメラを持っている人も沢山いる。もし父親がそういう人の場合、安いカメラを持ったカメラマンは親族にどう写るか?「こんなカメラでちゃんと写るのかしら?」「お父さんの方がいいカメラね」一度そういう先入観を持たれるとちょっとしたミスにも不満が募り「ちゃんとしたカメラマンにして欲しかった」というクレームになる。逆に見た目にも凄いカメラを持っていけば「さすがプロ、凄いカメラ使っているね。」ということに なりアルバムの中に気に入った写真が数枚あれば「やはりプロの写真は違うね」ということになるのだ。

 またカメラに多少の知識がある(カメラの金額=出来上がる写真の質ではないと分かっている)雑誌の編集部でも「妹尾さんはD1x使っているけどこの前のカメラマンはD70でしたね。」みたいな事を何度か言われた。

 高い機材を使うことは「私はこの仕事のために出来ることを精一杯やっています」というアッピールになる。これは新車のセールスマンが型遅れの自家用車ではなく最新の試乗車で商談に行ったり、住宅販売の営業マンが高いスーツを買って活動するのに似ているかもしれない。カメラマンにとって高いカメラは身だしなみ的要素もあるのだ。

■ 自分を守るため(2)耐久性

 プロは沢山の写真を撮影する。結婚式、スタジオ撮影、イベントなどで多い時は一日700枚くらい撮影した。当然シャッターの使用回数は飛躍的に増えていく。現在シャッターの耐久性はNikonの場合公称で入門機10万、APSハイエンドで15万、フルサイズの最高機種で30万位だったと思う。普通の人なら毎日30枚撮影して1年で1万枚、10万を超えるには10年かかる。しかし1回の撮影枚数が多いと数年で壊れてしまう、なので高い耐久性のある機種を選ぶ。

 個人的な旅行なら「今回カメラが壊れたので写真はありません」で済むが、仕事の場合そうはいかない。結婚式などの場合は撮り直しがきかず「今回のお代は結構です。」では済まない、カメラの故障は今後の仕事が無くなる位の危機だ。なので壊れないカメラが欲しいのだ。

■ 自分を守るため(3)性能編

 例えばレンズ、明るさが半絞り分明るくなるだけで価格は倍、カメラ本体も性能が1上がるたびに価格は倍みたいなイメージだ。そこで「価格差ほどの性能差はありませんよ」というのだが、プロの場合その僅かな差が身を守ってくれるというのも事実。

 例えば暗いところであともう少し明るければ手ブレしないシャッタースピードでシャッターが切れるのにとか、ちょっと明るすぎてストロボ同調で撮影できないとか、とっさに来たシャッターチャンスをモノに出来るかといったところで差が出る。

 撮影できなかった言い訳が出来ない状況下で、成功する確率が上がることは結局自分の身を守ることになるのだ。またそうした際どい環境での写真は時として感動を呼ぶことも多く、「今回は4ページの予定でしたが、いい写真が多いので6ページ使いましょう」ということになればギャラも増える。

 しかし性能に関して言えば明るさはISO感度を操作する、三脚を使用するで補えるし、ストロボ同調速度もISO感度やNDフィルターでカバー できる。入門機はマニュアル操作にやや煩雑さを感じるが、これもマニュアル操作が出来ないわけではないので時間を掛けてやればいいだけの話。

 知恵や技術で性能差の殆どはカバーできる。実際仕事では大きなカメラを持っていくけどプライベートの旅行時に活躍するのは入門機と以前どこかで書いたが、趣味で肩の力を抜いて撮影を楽しむなら軽いボディがいい。カメラの性能には色々な議論がされているが、高級機への幻想が打ち砕かれれば幸いだ。

 しかし一方で高級機を所有する喜びというのもあるだろうが、それを否定はしない。街中を走るには軽自動車で十分と言ってもレーサー以外はGT-RやフェアレディZに乗ってはいけないかというとそうでもない。どうしても所有したけ れば食費を削って購入するのもまたロマンだ。しかしドールを撮影したい、でもカメラ以外にも色々お金を使いたいという人は無理する必要が無いことが分かってもら えたはずだ。

 ポートレート用とも呼ばれるNikonの85mmの単焦点レンズ、f1.4とf1.8のレンズでは価格差3倍に対して明るさは半絞り分。ISO感度に換算するとISO200とISO300の違い。他にもレンズの解像度とかメリットは色々あるのだが数値だけで見るとそんな違いだ。

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 D4の10分の1の価格でレンズ付き。入門機ゆえに数年たってテクニックが向上すれば不満が出るかもしれない。しかしその時には技術革新が進んでいるので新しいものを購入すれば良いのだ。もちろんサブ機に使ってもいいので無駄にはならない。あれこれ悩むよりまずは写真の楽しさを知って欲しい。

手ブレしない握り方、構え方、シャッター速度

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 今日はカメラの基本的な構え方について解説する。どんなテクニックを駆使しても「手ぶれ」が発生して写真がぼやけてしまったら全てが水の泡、三脚を利用 してじっくり撮るのも良いが、コンパクトな一眼レフの機動性を生かして手持ちでバンバン撮影するときの為に基本姿勢はマスターしておきたい。

1・手ブレを起こさないシャッタースピード
2・カメラの基本的な握り方
3・カメラの基本的な構え方
4・練習を積むと・・・

1・手ブレを起こさないシャッタースピード

 初心者の人はひとつの目安として「焦点距離分の一」位のシャッタースピードでは手ブレをしない様に訓練するといいだろう。例えばフルサイズのカメラでは50mmのレンズの場合1/50が限界点となる。しかしAPSサイズのデジカメは1.5倍の1/75、フォーサーズの場合2倍の1/100となるので注意だ。それより速ければ手ブレしにくいし、遅ければ手ブレする確率が上がる。

 しかしこの数値は目安であって1/60なら絶対手ブレしない、1/30なら絶対手ブレするという絶対値ではない。訓練次第では相当の遅いシャッタースピードでもてブレが防げる。まずはこの目安の数値で手ブレしないように練習してみよう。また手ブレしにくい握り方(冒頭の写真)、構え方というのもあるので写真を続けるのであれば早めに体に覚えさせよう。

 また最近は手ブレ補正機能搭載のレンズが増えているが、手ブレ限界点を2~3段分稼いでくれる。手ブレ補正レンズの場合冒頭の50mmで例えると1/6~1/12のシャッター速度が限界点になる。同様にAPSの場合1/9~1/18、フォーサーズの場合は1/12~1/24となる。

2・カメラの基本的な握り方

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 カメ ラの握り方は上の写真の通りだ。右手でグリップ部分を握り、人差し指でシャッターを押す。左手はレンズの下部を持つ。右親指である程度のボタンやダイヤル操作が出来る。

 またカメラストラップは写真のように首に掛ける、あるいは手に巻き付けておけば手が滑ったときの落下防止に役立つ。純正の本体同梱の物で十分なので必ず装着しよう。

3・カメラの基本的な構え方

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 基本的なカメラの構え方は写真の通りなのだが文章で注意点を書くとこんな感じになる。

・両脇をしっかり締め胴に肘をつける。

・両手で握ったカメラを顔にしっかり押し付け固定する。

・シャッターを押す人差し指はカメラに振動を与えないように優しくゆっくりと。

 写真には写ってないが、足は肩幅くらいに開くといいだろう。また上記のような注意点を書くと力んでしまいかえって手ブレする可能性もある。体の力は抜いて優しくシャッターボタンを押そう。さらにシャッターを切る瞬間は呼吸を止めると完璧だ。

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横位置
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縦位置はシャッターボタンが上下どちらでも撮影できるようになっておこう。

 左目は開けていても閉じていても構わない。私の場合、周辺の状況を確認するときは開けている。腕が体にしっかり付いていることや、カメラをしっかり顔に押し付けていることに注目して欲しい。

4・練習を積むと・・・

 練習を積むとスローシャッターでも手ぶれする確率が減ってくると先ほど書いたが、フルサイズ50mmで1/30、1/15でブレない様になる。私の場合フルサイズ50mmだと手ぶれ補正無しで1/4位が限界。スローシャッターを切れると偉い訳ではないが三脚が使用できない状況など、いざという時少しは役に立つ。

 しかしある程度のスローシャッターで作品を創る場合は面倒でも三脚を使用する方がいい、よりかっちりした作品になる。というか作品を作るときは面倒がらず絶対三脚を使用すべし!

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1/4だと若干手ブレは発生するも見れる程度の写真に仕上がる。

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1秒で切るとやはり手ぶれしてしまう。とっさの記録写真で何とか使えるレベル。

窓際の露出決定テクニック(朝日の当たる窓辺編)

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 以前「これで逆光も怖くない、夕日をバックに嫁を撮る!」という窓辺の夕日をバックに撮影する時の露出決定の方法を紹介したが、今回はその応用で朝日の降り注ぐ窓辺で撮影してみる。

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 まずは露出が1~2段プラスになる様に撮影する。作例はISO400相当、f8、1/125で撮影している。適正露出で撮影すると窓の外がきっちり写ってしまい朝日が降り注ぐような白っぽい雰囲気にならない。窓側でちょっとおしゃれな雰囲気に撮影するなら露出は1~2段プラスと覚えておこう。

 写真を見てみると顔の窓側は飛び気味になっていて朝日の降り注ぐ雰囲気が表現できている気がするが、カーテンや光の当たっていない髪の毛が黒っぽくなっていて汚い。もう少し何とかしたいところ、そこでストロボを使用する。

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 そこでTTLでストロボを照射してみた。TTLオートでバウンス発光とした。ストロボの光によってカーテンや髪の毛の色も綺麗に出て朝らしい写真になった。

これで逆光も怖くない、夕日をバックに嫁を撮る!

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 ふと夕方に窓の方を見ると、部屋に夕日が降り注ぎ綺麗な雰囲気を醸し出していた。綺麗な夕日の雰囲気をバックにドールを撮影するには一眼デジカメのマニュアル操作が必要となってくる。今日は露出決定の考え方を順を追って説明する。この考え方で撮影すればたぶん格好よく撮影できる?

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 西側の窓、夕日が降り注ぐ部屋の中に被写体のドールが居る。この環境で撮影を進めてみる。

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作例1

絞り値: f/10
シャッタースピード: 1/400秒
ISO感度設定: ISO 400

作例2

絞り値: f/18
シャッタースピード: 1/250秒
ISO感度設定: ISO 400

 まずはオート、ストロボ無しでこの状態を一枚撮影してみた(作例1)。モデルの咲夜さんは真っ黒。しかし奥の窓ガラスの部分は綺麗に(適正露出 で)写っている。なのでプログラム的にはOK、目で見た印象とかなり異なり失敗写真だけど、逆光下でプログラムオート撮影するとこんな感じになってしま う。次にストロボをバウンス(下の解説参照)で自動発光させると「作例2」のようになる。記録ならこれでいいが、およそ綺麗な写真とはいえないし、見た目 とも全然違う。納得できないのでここからマニュアルモードに変更して撮影する。

※バウンス: ストロボの光を直接被写体に当てるのではなく白い天井や壁に反射させて撮影すること。光が柔らかくなり、自然光で撮影したような自然な写真に仕上がる。

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作例3

絞り値: f/8
シャッタースピード: 1/160秒
ISO感度設定: ISO 400

作例4

絞り値: f/8
シャッタースピード: 1/125秒
ISO感度設定: ISO 400

 再びストロボを切り、プログラムモードをマニュアルモードにする。露出を+2段位オーバーになるように設定し撮影したのが作例3だ。ここでは窓ガ ラスの写り方のみ気にしてモデルの咲夜さんは気にしない。夕日のキラキラ感が出る露出を探そう。咲夜さんの明るさは後ほどストロボで決定する。

 露出のオーバー具合は半分「勘」だ、プラス1~3段位にいい感じの場所があるはずだ。絞りはズームの場合f8~11位、短焦点の場合4~5.6にセットし、あとはシャッタースピードを決定する。

 1/160秒だと窓の表現が若干暗い感じだったので1/125にしてみたのが作例4だ。これでカメラの露出決定は終了。今度はストロボの設定に移る。

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作例5

絞り値: f/8
シャッタースピード: 1/125秒
ISO感度設定: ISO 400
ストロボ同調: TTL(+-0)

作例6

絞り値: f/8
シャッタースピード: 1/125秒
ISO感度設定: ISO 400
ストロボ同調: TTL(+1)

 ストロボはTTLの自動発光で構わない。とりあえず白い天井や壁にバウンスさせて撮影してみる。TTLの補正なしでそのまま撮影した「作例5」でもまぁまぁだが、少し顔が暗いので+1.0段発光量を増やして撮影したのが「作例6」。

 夕日のキラキラ感も出て、ストロボの不自然感も無く、咲夜さんも綺麗に写った。しかし何か物足りない。全てが適正すぎて面白くない、夕日のオレンジ色感が足りない。そこで今度は夕日のオレンジ色感を出すためにホワイトバランスを操作してみる。

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作例7

絞り値: f/8
シャッタースピード: 1/125秒
ISO感度設定: ISO 400
ストロボ同調: TTL(+1)
ホワイトバランス: 曇天

作例8

絞り値: f/8
シャッタースピード: 1/125秒
ISO感度設定: ISO 400
ストロボ同調: TTL(+1)
ホワイトバランス: 日陰

 ホワイトバランスを「曇天」にしてオレンジ色感を演出してみたのが「作例7」。調子に乗って更にオレンジ色感を強くする「日陰」にしてみたが、これはちょっとやりすぎに感じた(好みの問題だけど)。この場合私は「作例7」がベストショットだ。ホワイトバランスに関してはこちらで解説

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 逆光は慣れるまでは難しいが、うまくいくと綺麗でドラマチックな写真になる。色々カメラの設定をいじると何かよく分からなくなってくる。そこで背景の設 定、ストロボ(被写体)の設定、ホワイトバランスなどのその他設定と順序立てて構築していくとうまくいく。今度の夕日では是非チャレンジして娘さんを綺麗 に撮ってあげて欲しい。金網入りの防犯ガラスが背景なのでうちの部屋はイマイチお洒落じゃないですね。外には洗濯物もあるし。露出決定のチャートという事 でお許し下さい。

窓際の露出決定テクニック(夜景の見える窓辺編)

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 先日「これで逆光も怖くない、夕日をバックに嫁を撮る!」という窓辺の夕日をバックに撮影する時の露出決定の方法を紹介したが、今回はその応用で夜景の見える窓辺で撮影してみる。

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 撮影時のセッティング。ドールを窓際でというとベッドの上に物を置かなくては高さが稼げなかったのでベッドをバスタオルで養生した。撮影時に物を置いたら汚れたり、傷付ける恐れがあるときは必ず養生を行おう。カメラマンの中には三脚に靴下を履かせている者もいる。

 まず、室内の照明だが、通常の照明の明るさだと夜景に露出をあわせた際、室内のものは真っ白になってしまう。理想は完全に照明を消して真っ暗にすることだが、私は作業性を考え小さな照明のみONとした(寝る時ナツメ球位の明るさ)。

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 露出はドールは関係なしに夜景のみに気を配り決定する、夜景が綺麗に写る露出を探そう。作例の場合ISO400相当でf8、シャッタースピードは4秒だ。ドールが暗いが、次にストロボを照射して明るくするので気にしない。

 ナツメ球位の電球でもこれ位の明るさが顔を照らしている。電球色の色かぶりが嫌いならこの時完全に照明を落として室内は真っ暗にしておく。真っ暗だとオートフォーカスが効かないのでピントを合わせ、オートフォーカスを切ってから照明を切るといい。

 また夜景撮影時はスローシャッターを切ることになるので手ブレ防止のため三脚を使用してゆっくりシャッターを切ろう。

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 ストロボをTTL調光で照射する。マニュアルできっちり計って照射しても良いがTTLは結構使えるのでこのまま自動発光とした。目で見た雰囲気に仕上がっていれば成功だ。

内蔵ストロボしか使えないコンデジ等でクリップオンを使う裏技

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 Nikon 1 J1~3の欠点の一つにクリップオンストロボが装着できないことがある。LD-1000 を使いなさいという事なのだろうけどおよそ満足いく写真が撮影できないことは容易に想像が付く。今回はクリップオンシューが無いカメラでクリップオンストロボを使用してみる。結果が気に入ればコンパクトカメラにだって応用が出来る裏技。

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 Nikon 1 J1~3とクリップオンストロボをETSUMI ストレートブラケットII に装着する。ストロボはTTLが使用できないのでマニュアル使用となる。よって他社製でも何でも構わない、首を上下左右に振ってバウンスできればオッケーだ。そして今回の裏技のキモはストロボの下に写っている「ETSUMI スレーブユニット 」、これが内蔵ストロボの光に反応して大きなクリップオンのストロボを発光させてくれる。写真を見るとストロボが前後逆に思うかもしれないが、光の反応を優先してスレーブユニットのレンズが前に向く様に装着する。

 カメラの内蔵ストロボは発光させるが、なるべく写真への影響を無くすため調光補正の値を最も暗くする。「-3.0」が最小値なのでこの値を選択する。ストロボの向きが逆なのは先述の通りスレーブユニットの受光部を前に持っていった為。なおシャッタースピードはストロボの同調を考えて1/60より遅くしたい。

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 ISO400相当でカメラをマニュアル1/60、f8とした。とりあえずクリップ音ストロボのスイッチは切って撮影してみる。内蔵ストロボも発光していない状態が左、内蔵ストロボを発光させた状態が右。ドールの左側に影が出来たり、僅かに明るくなっているが画面全体を支配している程の明るさではない。これでいいのだ。

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 いよいよクリップオンストロボをバウンスで発光させてみる。マニュアルなので露出計で計測してもいいし、何枚か撮影してモニタで確認しながら発光量を変えてもいい。実際慣れればテキトーにいじっているうちにいい発光量は見つかるはずだ。参考までに今回はNikonのSB-600を1/4で発光させている。

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 内蔵ストロボで漫然と撮影した写真。やはり上の写真と差は歴然、光をどう扱うか、より良い光を作り出すことが重要なことが痛感できる。天井バウンスは手軽に柔らかい光を作れるのでストロボの向きが変えられるのは大きなメリットだ。

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 調子に乗ってRICOH R10 でも撮影してみた。2008年製、1000万画素のデジカメなのでアラはあるが、光がきれいに回りこれ位の写真になる。右の内蔵ストロボに比べると差は歴然だ。この機種は細かい設定が出来ないので露出補正を-2.0に設定して撮影した。

タイプ別、はじめてのドール撮影用のカメラ

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 ドール写真を撮影するにはどんなカメラがいいですかと言う質問をよく受ける。リアルに会えれば色々問診出来るが、ネットの一方通行なのでこんな感じの選択肢でそれぞれにオススメの機種を紹介する。まずは自分がどのタイプかを下の3つの選択肢から選んで欲しい。

1・カメラはお迎えしたドールや衣装を撮影する為なので、綺麗に撮影出来れば特に写真の勉強をするつもりもない。カメラマニアではないので高額で重たい機材は勘弁だ。

2・これを機会に写真の勉強を初めてみたいけど、あまりドールに費やすお金を圧迫したくないのでそこそこの金額で選びたい。しかしたまにはコンテストを飾る様なドラマチックな写真も撮影したい。

3・30万円位(それ以上でも可)の予算を考えている。どうせならどっぷりカメラの世界にのめり込みたい。

■ 1を選んだ方はコンパクトカメラがオススメ。

 昨今のコンパクトは画質もいいのでコンパクト=低画質という評価は当てはまらない。撮影したいと思った8~9割のシチュエーションでは平均点以上の写真を撮影できるし、条件が整えばレンズ交換式以上の写真を撮る事もある。しかし逆光や暗所などコンパクトで撮影することが困難な場所も存在する。また全てカメラ任せなので自分の意思が作品に反映することは無い。一部マニュアルモードもあるが、操作が煩雑で直感的にダイヤルを操作できるレンズ交換式に比べるとオートで撮影する物と言う色合いが強い。

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 amazonで今売れている人気コンデジ、現在「売れている」デジカメで「買ってはいけない」カメラは皆無。予算やデザインで好きな物を選ぼう。

■ 2を選んだ方は入門機、ミラーレスがオススメ。

入門機

 まず初めての一眼レフならオススメはNikon D3300、D5300の二機種だ。この二つの性能は殆ど変わらず、背面の液晶モニターがバリアングルか否かの違いが大きな違いで価格差は約二万円だ(もっと詳しく性能差を見る)。このカメラなら初心者から中級レベルのニーズに応えられる性能がある。初めて買う一眼レフならドール撮影にも便利なレンズキットがいいだろう。

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 四世代前の入門機Nikon D5000 と前世代のレンズキットレンズNikon AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR で撮影したものだ。セオリー通り撮影すれば入門機でもコンパクトカメラでは撮影出来ないこの様な写真が撮影出来る。入門機の底力についてもっと知りたい方はこちらの記事も読んで欲しい。

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ミラーレス

 ミラーレス機は色々あるが、今個人的にオススメはPENTAX Qシリーズだ。撮像素子がコンパクト機並みと小さいので他のミラーレス機や一眼レフに比べ細かい描写は不利だが、コンパクトさや個性で好きな一台だ。

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 現行モデルから3世代前(Q7-Q10-Q)となるPENTAX Q で撮影した写真。繊細さはコンパクト以上、フォーサーズ以下という感じだろうか。折角なのでマニュアルで露出決定して撮影している。レンズ交換式ながらポケットに入ってしまう大きさなのが楽しい。

 なおPENTAX Q7 や現行のPENTAX Q-S1 は作例のQと比較して一回り撮像素子が大きくなっている。さらに繊細な描写が可能になったり、広角側に強くなったり性能が上がっている。

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■ 3を選んだ方はフルサイズ、中判機

 予算も十分にある、本格的にカメラをやりたいというならフルサイズ、中判がいいだろう。これ以上上がないので満足度も大きい。「予算」を強調するのには理由があり、例えば無理してフルサイズを買ったけどお金がないので標準ズーム1本というならフルサイズを買う意味がない。

 フルサイズの本体を生かせるのは描写が綺麗な単焦点、レンズが最新設計の高解像度ズームなどの高価なレンズになる。また本体、レンズの重量が大きく重くなればカメラバックも大きな物、三脚もしっかりした高額なものが必要になる。全てにお金がかかるのは覚悟しよう。

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 この写真はNikon D3Nikon AF-S NIKKOR 50mm f/1.4G で撮影したものだ。美しく自然なボケと髪の毛一本一本まで描写される繊細さはフルサイズ+単焦点ならではだ。

 このクラスになるとどれも高性能なカメラなので安心だ。なので欲しいカメラがあればそれを買えばよいと思うが、私自身が次に欲しいと思っているカメラ3つをオススメカメラとして選んでおこうと思う。

最新、液晶が可動式でしかも軽い

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 半年前に発売されたことから画質的には一番有利だ。軽量化、コンパクト化され持ち運びが便利だけでなくバリアングルモニターも付いているので地べたでドール撮影するときなどに有利。

フルサイズがこの価格で買える!そこそこコンパクトで軽い

Nikon デジタル一眼レフカメラ D610Nikon デジタル一眼レフカメラ D610

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 価格的に一番安いフルサイズ。D600の問題点を解消したモデルだけに完成度も高い。軽さ、コンパクトさもD750には及ばないものの満足なレベル。私も欲しい、本当は。

とりあえずこれ以上がないw最高画質の中判

PENTAX 中判デジタル一眼レフカメラ 645Zボディ 約5140万画素 新型CMOSセンサー 645Z 16602PENTAX 中判デジタル一眼レフカメラ 645Zボディ 約5140万画素 新型CMOSセンサー 645Z 16602

リコー 2014-06-27
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 これ以上の画質はないのだから、写真が綺麗に撮れないのは全て自分の責任と割り切りやすい。絶対に機材のせいには出来ないので男らしいw。しかしレンズ込みで約100万円の出費だ。

夜景撮影時におけるカメラ、ストロボ光量の調整

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 夜景のストロボ同調撮影となるとカメラ本体の露出、ストロボ発光量の連携となる。そこでこれら二つを分けて考えないと撮影していくうちにどちらをどう調整すればいいのか訳が分からなくなる。今回は夜景のストロボ同調撮影時の基本中の基本について解説する。(作例はストロボ、環境光のホワイトバランスを合わせています。ホワイトバランスの調整についてはこちらの記事を参照下さい。)

 冒頭の写真の様な夜景バックのドール写真を撮影する場合基本的な考えはこうなる。

カメラの撮影モードはMモードとし、P、Aは使用しない。

 P、Aモードでストロボを発光しようとすると自動的にシャッタースピードが1/60等とかなり早くなってしまい背景が真っ黒になることがある。夜間等暗所でストロボを使用する時はMモードにして手ぶれしない限界までシャッタースピードを落とそう。

背景の明るさ調整はカメラ本体の露出で調整する。

 カメラの露出というと、ISO感度、シャッタースピード、絞りの連携だが、特にシャッタースピードが重要になる。

ドールの明るさ調整はストロボの発光量で調整する。

 この三つが基本原則だが、それぞれの設定について順に解説していこう。

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 まずは背景の露出を決定する。ISO3200、f8、1/6でこの様な感じになった。ほぼ狙い通りなのでカメラの設定はこれで終了だ。

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 次にストロボの発光量を決定する。TTLオートを使用しているが、夜間で背景が暗いので-1.0の補正を加えた。ドールに見立てた手を写し込んでみたが、違和感なく肌色が出ている。ストロボの発光量もこれで良さそうだ。

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 ドールをフレーミングして撮影。背景の明るさ、ドールの明るさの順に設定値を決めていけば「どちらもいじって訳が分からなくなる」様なことは回避出来ると思う。

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 同じく先ほどの写真と似たカットだが、シャッタースピードを1/10にしてみた。背景の桜の華やかさは少なくなったが、ドールの描写は変わっていない。

 シャッタースピードを早くすれば背景が暗くなるし、遅くすれば明るくなる。逆にストロボの発光量を増やせば背景は変わらないままドールが明るくなるし、発光量を減らせば背景はそのままドールが暗くなる。

 ストロボを同調した夜景撮影は慣れないと背景真っ黒、ドールだけ真っ白みたいな汚い写真になってしまうが、下の三点を押さえて順を追って調整すれば綺麗な夜景写真が撮影出来る。

・カメラの撮影モードはMモードとし、P、Aは使用しない。

・背景の明るさ調整はカメラ本体の露出で調整する。

ドールの明るさ調整はストロボの発光量で調整する。

環境光にストロボ光のホワイトバランスを合わせるフィルター

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 街灯下の桜の木をバックにストロボで撮影したドール写真。何の変哲もない写真だが、この写真を撮影するには少々ホワイトバランスを考えなくてはならない。街灯(水銀灯)とストロボ光のホワイトバランスが異なる為何処かで帳尻を合わせる必要がある。今回は街灯下を例に環境光とストロボ光のホワイトバランスを合わせてみる。

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 まずは環境光の話から入ろう。通常のホワイトバランス(太陽光)で街灯下の桜を撮影するとこの様に緑色被りとなる。蛍光灯も水銀灯に比べると弱いが同じ傾向になる。これを解消するにはホワイトバランスを「蛍光灯」に設定して緑の補色であるマゼンダ色を強調する。

 しかしそうすると今度はホワイトバランス「太陽光」で正しい発色をするストロボ光がマゼンダ色になってしまう。そこで、どうするか。

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 ストロボも環境光同様緑色に被る様にフィルタをかませるのだ。これで環境光とストロボ光のホワイトバランスが「ほぼ」一致する。「ほぼ」と書いたのはフィルムの濃淡だけでは完全に一致出来ないからだ。

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 今回は水銀灯なので濃い緑を選択したが、他にも電球色に対応出来るオレンジなど計4枚が付属していた。これらのフィルターはNikon SB-900の付属品だが、汎用なら下の様な物を購入してもよい。

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 上の汎用フィルタはamazonの評価が低いが単なるセロファンなので耐久性に難がある。ラミネートしたり、トレーディングカードを収納する様な透明な袋に入れてやるなど自分なりに加工する必要がある。また早く欲しければプライム対象店を選択した方が良さそうだ。

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 ストロボを装着したらホワイトバランスを環境光に合わせるか、ストロボに合わせるかといった問題になるが、これはストロボにホワイトバランスを合わせるのがいいだろう。ドール撮影なのでドールが綺麗な色、背景はそこそこでいいのだ。

 私は出かける前に白い紙の前で緑フィルタを装着したストロボを発光させプリセットマニュアルのデータを取得した。ホワイトバランスを「プリセットマニュアル」にすればこのストロボで撮影した被写体は適正な色になる筈だ、早速撮影に出かける。

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 桜咲く現地に到着。ストロボを発光させずホワイトバランス「プリセットマニュアル」で桜を撮影。少しマゼンダ(ピンク)が強い気もするが、綺麗なのでいいだろう。

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 桜の木の前にドールを配し、ストロボを発光させて撮影してみる。ドールも適正色、背景も雰囲気のある写真となった。

 異なる光源での撮影となるとホワイトバランスをどうするかと言った問題に直面するが、今回の記事の様に順を追って潰していけばそれほど難しい問題ではない。

・ 環境光のホワイトバランスにストロボの色を合わせる。

・ 撮影時のホワイトバランスはストロボ側優先。

こんな原則で考えればいいだろう。

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東京ドール写真館

日本ドール写真作家協会

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筆者紹介

senoo.jpg

妹尾 好雄(せのお よしお)

 仕事でいくつか名前があるので「あ~○○さんね!」となる事もあるかもしれません。職業はカメラマン等です。PSP会員。

 機材紹介の他、ドール写真を撮る時の、プロっぽく撮影出来るテクニックなども紹介していければよいかなと思っています、どうぞ宜しくお願いいたします。

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