初夏~秋口は緑が美しく、思わず撮影したくなる。しかし撮影してみるとこの様な場所ではドールの顔が緑かぶりを起こすことがある。目で見ただけでは分からないが、無色の太陽光が葉っぱに反射して緑色の光となって被写体に当たっている為である。今回はこの緑の中での緑かぶりを解消してみたい。
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今回はこんな環境で撮影してみた。無色の太陽が上から降ってきても下から、横から葉っぱに反射した緑色の光が周辺を支配している。
ホワイトバランスを太陽光で撮影してみた。緑の葉っぱに反射した光に支配され顔がゾンビの様に緑色になってしまった。
ここでホワイトバランスを「昼光色蛍光灯」に設定してみた。先程の写真に比べ見た目に近くなっている。昼光色蛍光灯の下でで撮影した写真は緑かぶりを起こす為、「昼光色蛍光灯」に設定すると補色のマゼンダが強くなる。細かい補正はまだ行いたいがほぼ見た目となる。
葉っぱの種類や太陽の位置などによっても異なるので完全に補正することは不可能だが、「昼光色蛍光灯」に設定するだけで近い所までは補正してくれる。
さらに微調整でブルー+1、マゼンダ+2としてみた。ホワイトバランスで補正出来るのはこのあたり迄だが、冒頭の写真と比較してかなり見た目に近くなっただろう。
更に全体的には良いが、一つ上の写真では顔の下半分の影部分に緑色が残っている。これは上半分と比較して緑色の光の影響を強く受けているので補正しきれていないのだ。そこでPhotoshopなどで顔の下半分の緑かぶりを除去した写真がこれだ。
細かいところまで拘ると画像ソフトなども揃えなくてはならないので難しいかもしれないが、ホワイトバランスだけでかなり写真のイメージを改善出来るので「違うな」と思ったら積極的に色々いじって貰うとより完成度の高い写真になると思う。
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